ADHDのヒビ

ADHDな僕の、ADHDは「Aho Dame HontoDame」の略じゃないと反論したくても出来なかった日々です。

ADHDと運動神経

僕は運動が苦手です。
ADHDはいわゆる運動神経が悪い人が多いようですね。

ADHDの運動神経が悪い理由

そもそも脳が正しく動いていないので、身体を正しく操作できないようです。OSにバグがあったらアプリも正常に動作できませんからね。
思い当たるのは、小学校の卒業生の予行練習で、僕だけ何度も歩き方の練習をさせられましたが、全然意味がわかりませんでした。普通に歩いているのに、歩き方がおかしいからと何度もやり直しをさせられるわけですからね。でも自覚できないだけで、きっと歩き方が変だったんでしょうね……。

ADHDは身体能力には影響がないのかもしれない

運動神経が悪いのはあくまでもソフトの問題で、ハードの方、身体能力そのものには影響はないようです。
僕は小学生の頃足だけは早くて、運動会の紅白リレーに6年間連続で出場していました。男子100人以上から2名しか選ばれませんので、なかなかの速さだったと思います。もっとも中学生になった頃から体重が増えたせいもあり、あっという間に普通になってしまい、高校生になると誰もその話をしても信じてくれなくなりました。
小学校の頃は走ることやジャンプすることだけは良かったですが、球技は全般的に苦手でした。動作が組み合わさるともうダメなんですよね。

ソフトボール大会でいろいろやらかした思い出

空気の読めないボケで墓穴を掘る

高校でクラス対抗のソフトボール大会があり、クラスを仕切っていたヤンキーにどこをやりたいか聞かれて『4番でピッチャー』と答えたら、本当にピッチャーにされてしまいました。冗談のつもりだったんですが、クラスに馴染めてもいないやつがそんなこと言ってもだめですよね。僕は軽度のアスペルガーでもあるんですが、まさにアスペの面目発揮でした。
ちなみにソフトボールの経験はほとんどありませんし、マウンドに立つのも生まれて初めてです。

マウンドの孤独

ソフトボールですがウィンドミル投法が出来るわけでもないので、単に下手からヘロヘロの球を投げるだけです。
スピードや威力が無いのはともかく、そもそもボールがミットまで届きません!
ファーボールの連発で満塁になったのですが、なんとか届いた球をみんな打ち損じてくれたおかげで、かろうじて0点に抑えることができました。

しかし次の回、相手チームのヤンキーが『振るな』と待球作戦を指示してきました。そしたらもうダメで、なんと8連続ファーボールになってしまいました。
どうやってもストライクは入らないし、でも自業自得だしで、マウンド上の時間が永遠に思えるほど孤独を感じて辛かったです。
さすがに我慢の限界を越えたヤンキーが『代われ!』と外野からやってきたので、これで降板になりました。
僕の最初で最後の投手成績はこうです。

1回0/3 安打0 四死球11 自責点5 防御率 45.00(後はヤンキーが抑えてくれました)

僕はピッチャーの才能がないことを強く自覚し、それから二度とマウンドに上がることはありませんでした。

天秤打法

凹んだ僕にも打席は回ってきます。打順はさすがに4番ではなく9番でした。
その頃ちょうど近藤和彦さんの天秤打法を知ったばかりで、天秤打法で打席に立ちました。『バント……?』みたいな感じでまわりはざわざわしてます。
実は、僕の高校時代の恥ずかしいエピソード1位はこれなんです。

『俺、天秤打法で打つから見てて!』

『何それ?』

『昔この構えで3割打った選手がいたんだよ』

みたいな会話があれば全然いいんですが、何もなくてただ天秤打法なんです。おそらく天秤打法を知ってる人は誰もいません。教室の隅っこでいつも1人で本ばかり読んでる暗いやつが、いきなり変な構えをしてるんですよ。周りも反応に困りますよね。

幸いにも強振したら三塁線を抜けて、外野フェンスもないのでそのままランニングホームランになってくれました。でもこれはホームランを打った思い出じゃなくて、恥ずかしい思い出としてずっと僕の胸に残り続けています。

ワニワニパニックだけが得意でした

そんな僕にも、唯一得意な競技があります。それはワニワニパニックです。
調子が良ければハイスコアも出ますし、人前でプレイすると感心されます。
反射神経しかいらないですからね。落ち着きのない多動にはピッタリのゲームなんです。でも皆さん御存知の通り、製造メーカーが倒産してしまいましたので、それを披露する機会もなくなってしまいました。